民族誌映画にみる文化への視点-台湾、日本、ノルウェー、エチオピアの作品より

霊山

霊山 靈山
61 分|2015 年|蘇弘恩監督
タロコ語(日本語字幕)

上映:《1日目》11月12日[土]13:00 - 14:05

例えば過去400年を振り返ると、台湾は数々の政治体制の元に置かれてきたことがわかる。オランダ、スペイン、日本、そして中華民国、それぞれの国が、この島に大きな足跡を残してきたといえよう。これらの政治体制の変化に最も強く影響を受けてきたのが台湾の原住民だ。様々な統治者のもとで、原住民の分類のありかたや原住民であることの意識も変化してきた。
本作の主人公はタロコ族の老人である。本作では、この老人のライフコースから、台湾原住民と原住民の権利回復運動の歴史を照射する。


蘇弘恩 監督

台湾出身。世新大学テレビ・ラジオ学科卒業。原住民族の文化、人権、社会問題をテーマにしたドキュメンタリー映画制作に励む。

李佳玲 プロデューサー

台湾出身。国立台湾芸術大学映画学科卒業。生死や精霊をテーマにした、ドラマ、ドキュメンタリー、実験映画の制作に携わる。